特集:地域エネルギー自治とは① 皆さんはある言葉の定義づけを行った事はありますか? 言葉の定義と言うものは大学での学びにおいて非常に重要です。特にレポートや論文を書く上では、自分が使用する単語の定義をしっかりと整理したうえで、議論を展開しなければなりません。言葉の定義が曖昧なままでは論文全体を統一する軸が脆くなり、説得力も弱くなるからです。僕の専門である「地域学」の分野ではこの「言葉の定義」が、しばしば講義で話題になります。 例えば「地域」という単語です。「地域」と言われて皆さんはどれくらいの範囲を創造されるでしょうか。僕が「地域」という際は多くの場合、市町村レベルの基礎自治体が治める範囲を指します。ところが人によっては都道府県単位で使ったり、北陸や関西、本州な...2020.01.03 09:00地域学の種子グローバルな地域学地域創造ってなんだろな
研究開始~今環境分野が熱い!~ GWが明け、僕の所属するゼミでもようやく活動が本格化してきました。僕の専門は一応、環境と地域づくりにという事になりますが、経済学や経営学などにも興味があり、軽くではありますが経済学類の授業もとっているといった感じです。まあそれはそれとして、三年生になると、僕の所属する学類ではゼミに配属されるのですが、僕の入ったゼミでは三年生の間、主に二つの活動をしています。一つは、本を読みながらその分野に関わる基礎知識や専門知識を身に付ける事。もう一つは他のゼミ生と共に(あるいは個人で)共同論文を作成し、4年生になり本格化するであろう卒業研究の練習をする、というものです。今回は今読んでいる本の紹介をしつつ、いま環境分野で世界が大きく動いているとい...2019.05.23 11:00グローバルな地域学地域学な本棚
脱炭素社会へ 実は僕の専門は環境系です。大学では自分たちの周りに広がっている様々な環境とどのように共生していくのか、その方法や理論を学んでいます。その中で、地球温暖化について少し深堀し調べる機会があったので、今回はそれについてのお話です。少し長丁場になりますがお付き合いください。 まずは地球温暖化の現状と、今後百年間の予想です。下の写真は西暦700年から2100年までの気温変化の観測と予測が載っています。右側の濃い赤色になっている部分が今後の予測なのですが、今後100年足らずで急激な温度上昇が予想されていることが分かると思います。地球温暖化に懐疑的な人の中には地球の歴史上、今よりももっと温暖な時期はあったため、今回の温暖化も大して大騒ぎする必要...2018.06.04 11:37グローバルな地域学
地域創造の先にあるもの 高校の頃、学校のカリキュラムや先生に恵まれた僕は自分の住んでいる地域や地方創生について深く考えることができました。その中で、いつの頃からか「地方創生後の世の中がどうなっているのだろうか」と思いを馳せるようになり、同時に地方創生後のビジョンについて考え始めました。単に一つの地域の活性化を目指すのではなくもっと広い視野で、日本中あるいは世界中の地方創生が成功した後世界はどうなるのか、どうなるべきなのか気になったのです。さすがに受験期になると考える余裕はなくなりましたが、それでもいつも心のどこかに引っかかっていました。「地方創生した後の事って案外語られることが少ないんじゃないかなぁ」と。 少し話はそれますが、大学に入ってから僕は「地方創...2018.05.19 11:00グローバルな地域学地域創造ってなんだろな地域学の種子