コロナ禍の就活~地方にチャンスがやってきた~

 今回はこれまでとは全く毛色の違うコラムです。コラムというよりは、単に私が今感じていることを綴るだけのつぶやきといった方が適切ですね…。なので今回のコラムは重要ではないので読み飛ばしていただいても結構です。


 何を隠そう、私も大学の学部4年生でありまして、就職活動をしていた身です。私個人はは運や機会に恵まれ、第一志望の企業様に内々定を頂く事が出来ました。内定者の方々とオンライン上で初めてお会いした時は、「なんで自分なんかがこの会社に入れたんだ?(笑)」と思うくらい優秀な方々ばかりでした。今のうちに彼らに追いつけるよう、本腰を入れて勉強しなきゃなぁと思った次第です。


 今年の就活は、かなりイレギュラーな動きを見せているように思います。コロナウィルスの影響で、企業の多くは採用面接や説明会を延期したり、中には採用を打ち切る企業も出始めるなど、就職氷河期の再来もまことしやかにささやかれています。厳しいものでは内定取り消しも出ているようで、就活生にとっては本当につらい日々が今も続いています。

 私の周囲も2019年の年末から2020年の4月までの期間で早期に内定を勝ち取った人と、緊急事態宣言の前後から就活が一時停止状態に陥り、今も就活を続けている人とで、完全に就活が二極化している印象です。

 2021年卒の就職動向について、大手就職支援サイトなどの調査を見ても、4月~5月を境目に、就職内定率が大幅に失速していると思われる結果が出ています。例年であれば通年採用や早期内定の流れで内定率は年々高くなる傾向にあるはずなのですが、今年はどうもそうはいかないようです。

 そんな中始まったのが「オンライン面接」です。私自身、最初から最後までオンライン面接で受けた企業もあるので、就活生の多くも一度は経験しているのではないでしょうか。ここからは私の個人的な主観になりますが、このオンライン面接の流れは地方企業にとって大きなチャンスとなりえます。中にはオンライン面接を導入するための機材や環境がないなどという問題もあるようですが、スマホかPCが一台あって、安定したWi-Fi環境(普通の家庭用のものでも問題ないと思います)があれば、zoomでもSkypeでも、最悪LINEのビデオ通話でもオンライン面接は簡単に導入できます。また、同じ方法でオンラインでのウェブ企業説明会も簡単に開催可能です。

 学生の側も、わざわざ遠方まで足を運ぶ必要がなくなるので、普段興味がない企業であっても、見やすい環境になります。特に今は、中々内定がもらえず焦りを感じている学生も一定数いるので、藁にも縋る思いで説明会に参加することだってあるのです。

 たしかに、オンラインでの面接は多少の戸惑いを伴います。私自身、慣れるまで少し時間がかかりました。ただ、慣れてしまえば普通の面接よりもやりやすいことこの上ないのがオンライン面接です。入退室時のお作法は必要ないし、企業側もオンライン特有のタイムラグなどはある程度承知しているので、多少のコミュ障はごまかせます。

 企業側にとっても、学生に交通費を支払う必要がありませんし(最終面接に近づくと、交通費を支給されることがあります)、相手の学生に会いに行く手間も減り、会場準備やそれに伴う様々な調整業務からも解放されます。オンラインであれば、会議室とパソコンを準備して終わりですからね。トータルすれば費用対効果に見合うのではないでしょうか。


 ニュースでも、今までにない地域の学生からのエントリーが増えたなど、オンライン面接や説明会を導入することによって、関心を持ってくれる学生が増えた、という事例が紹介されています。実際オンラインの方が、応募者の絶対数は上がりますし、会える学生数も増えます。地方に眠る優秀な人材の発掘にもつながる可能性があるのです。



 学生もオンラインでの就活に少しずつ慣れてきています。これを機に一気にオンラインでできる事はオンラインにしてしまえば、企業は採用にかかるコストを大幅に軽減でき、優秀な人材に早期にアプローチできる機会が増えるはず。うまく活用できれば、地方にとってオンライン就活は大きなチャンスとなり得るのではないでしょうか。


〇参考文献等

就職みらい研究所「就職プロセス調査」(リクナビ関連)

・マイナビ新卒採用サポネット>調査・データ >マイナビ 2021年卒 大学生 活動実態調査(4月)「マイナビ 2021年卒 大学生 活動実態調査(4月)」



地域学・どっと・こむ

金沢大学地域創造学類にて地域づくりについて本気で学ぶ現役大学生です。発展途上のサイトでまだまだ試行錯誤しながらですが、月に数本のコラムを投稿し、地域について考えるきっかけやアイディアが生まれるきっかけを創っています!

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